強度が高いガラスの紹介と、それを利用した実用例をまとめました。

現代で一番強いガラス強度

ガラスアートなど工芸品のガラスは、数百年以上前の作品でも最新技術を活用した現代作品以上の美しさがあると言われています。
その一方で工業用や実用性の高いガラスでは機能が年々向上していて、特に強化ガラスの強度は歴史とともに大きな進化を遂げました。

 

現代で一番強いガラス強度と実用例を紹介いたします。

 

 

世界最強の「トリタン」

現代でもっとも強度が強いと言われているガラスが、クリスタルガラスの一種である「トリタン」です。
表面硬度の高さは鉄(スチール)以上チタン未満で、ガラスの中では異例の硬さを実現しています。
頑丈なことに加え、濁りの原因になる不純物がないクリスタルガラスになるため、透明度が高くて輝きに優れていることがメリットです。

 

トリタンの主な用途

並んであるワイングラス

 

トリタンは硬くて透明度が高い理由から、主にワイングラスシャンパングラスに使われています。
落としたり硬い物をぶつけたりした場合でも割れにくいことに加え、食洗機を利用した際の耐久性が最大の魅力です。
高価なガラスですが、食洗機を繰り返し活用できるので、飲食店では業務負担の軽減とコスト削減に繋がる理由で人気を集めています。

 

絶対に割れない?

トリタンは現代でもっとも強度の高いガラスですが、厚みが薄いワイングラス等に使われている関係から、絶対に割れない強度ではありません。
通常のワイングラスは食洗機に80回くらいかけると割れることが多いのに対して、トリタンは実験にて2,000回以上の食洗機テストに耐えた実績があります。

ただし、他の食器等と一緒に食洗機をかける実用面で見た場合、メーカーが推奨する耐用回数は200回以上です。

絶対に割れないガラスを作るのは現代の技術で不可能で、トリタンのグラスであっても地面に向かって叩きつけるなど大きな衝撃が加われば割れます。
コスト面の課題から実用化はされていませんが、高層ビルのガラスに使われるような厚みにすれば、限りなく割れにくい強度になるでしょう。

 

高層ビルのガラス

 

強化ガラスの厚み

強化ガラスは作り方や材料の問題から、もっとも厚くできるのは19mmです。
展望台の床などに設置しているガラスの多くは、10~19mmほどの厚みになっていることが多く、強化ガラスとノンスリップガラスの合わせガラスになっています。

 

19mmの厚みがあれば、人の手でハンマーを使って叩き割ることも困難な強度です。
19mmを超える厚みを出す場合は強化ガラス同士を合わせガラスにする手法がありますが、コストや透明度の落ちる問題から厚み20mm以上の合わせガラスが実際に使われることは滅多にありません。

 

厚みのある強化ガラスは日常的に受ける衝撃で割れることはないですが、車が突っ込むなど大きな衝撃を受ければ割れる恐れがあります。
1枚の強化ガラスで強度を高めるには限界があるため、割れた際の危険性が高いガラスの多くは、合わせガラスを採用しています。

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