世界で最も有名なガラス工芸家の多くは、中世のヨーロッパで生まれました。

世界のガラス工芸家

ガラス工芸の歴史は古く、中世のヨーロッパで一気に普及しました。
現在も国内で多くのガラス工芸家が活躍していますが、世界を見れば歴史に名を残した偉人が多数います。

 

世界の有名なガラス工芸家をまとめました。

 

 

エミール・ガレ

歴代のガラス工芸家でもっとも有名な人物と言っても過言ではありません。
アール・ヌーヴォーを代表するフランスのガラス工芸家です。

 

アール・ヌーヴォーとは、19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に開花した国際的な美術運動のことで、鉄やガラスといった当時の新素材を利用して立体的な作品が主流だった特徴を持ちます。

 

エミール・ガレが活躍したヨーロッパ

ブリュッセルやリガ歴史地区のアール・ヌーヴォー建築群は世界遺産に登録されていて、フランスのほかにもベルギー・イギリス・ドイツ・オーストリアなどで広がっていました。

 

エミール・ガレは月光色のガラスをはじめ、新たなガラス製造法を多数開発し、アール・ヌーヴォーを牽引する存在でした。
新境地を切り開いたパイオニア的存在でもあり、エミール・ガレ自身も「悲しみの花瓶」をはじめ、歴史に残る複数の代表作を持っています。

 

 

ルネ・ラリック

ルネ・ラリックはアール・ヌーヴォー、アール・デコの両時代にわたって活躍した芸術家です。
アール・ヌーヴォー時代には金細工師・宝飾デザイナーとして活躍し、50歳を過ぎてからガラス工芸家に転身しました。

 

金細工師を行っていた経験から、細部にまでこだわった精巧で複雑なデザインのガラス細工を得意にしています。
動物、女性像、花などのデザインを中心に、光の当たり方によって色が微妙に変化するオパルセント・グラスを活用し、幻想的な作品を多数生み出しました。

 

 

ハリー・クラーク

1900年代前半に活躍したアイルランドのステンドグラス職人です。
彼の作るステンドグラスは色合いが素晴らしく、教会やその他の建造物で多数使用され、現在もヨーロッパ各地で彼が制作したステンドグラスが残されています。

 

ガラス工芸家以外にも小説家、挿絵画家などでも活躍していましたが、本業はステンドグラスの制作でした。
幅広いカテゴリーで精力的に仕事を行い、体力的にも負担がかかる激務だったことに加え、ステンドグラス生産に使用される有毒化学物質の影響も受け42歳で生涯を終えています。
ウォルター・クラークとともに兄弟で有名になったガラス工芸家ですが、兄弟揃って同じ時期に亡くなっています。
その後ハリー・クラークのステンドグラスはフランスの象徴主義運動によって知名度を高めました。

 

 

デイル・チフーリ

デイル・チフーリの作品を展示する富山市ガラス美術館

1941年生まれのアメリカ人ガラス工芸家です。
学生時代にイタリア・ムラーノに留学してガラス製法を学んだ経緯があり、現代を代表するガラス工芸家に成長しました。

 

2015年には、富山市ガラス美術館からの依頼で来日し、スタッフとともに作品の製作を行い、彼の代表作でもあるインスタレーション(空間美術)全5作品が現在も常時展示されています。
世界的なガラス工芸家を日本で身近に感じられる数少ない場所なので、気になった方は是非、足を運んでみてください。

 

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